成約事例

お客様の声 Vol.09

【デイサービス】買い手様からお声をいただきました
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地域に密着したデイサービスを運営されていた前田様、コロナによる人材不足をきっかけに譲渡をご決断されました。会社をより強くしていくため、従業員の皆さんに安心して働いていただくため、また理念や哲学が合致したことから株式会社土屋とのM&Aに至りました。
前田様と譲受された株式会社土屋の杉様からM&Aについてお話を伺いました。今回は買い手様、株式会社土屋の杉様編です。

インタビュアーブティックス株式会社 三輪

【三輪】まずは会社のご紹介をお願いします。

お客様の声

【杉様】株式会社土屋と申しまして、事業形態としては 主に障害福祉部門の在宅訪問介護を中心に活動しております。
昨年から障害分野だけではなく、高齢者分野、高齢者介護のほうにも事業の軸足を少しずつ移していこうということで、活動の幅を広げている状態です。

【三輪】弊社の印象を教えてください。

【杉様】とにかく色んな情報を持たれているなということが率直な印象です。現場で担当する私のほうとしては土屋の経営陣とブティックスさんとで一定の精査をされた情報を受ける側になるのですけれども、一昨年の大阪のデイサービス譲渡からブティックスさんとの関係が始まったかと思うのですが、それから放課後デイ、通所介護、訪問介護、また今回の様な複合の施設まで、色々話が動いているとミーティングで耳にします。
私は現場サイド、また主に関西の担当でしかありませんので、これが47都道府県全国でとなると、もうとんでもない数のお話をいただき、ご縁を繋いで頂いているのだろうなと思うと、凄く広く網羅されているというイメージですね。

【三輪】担当したコンサルタントの印象はいかがでしたか?

【杉様】初見は事務的な方かな?というイメージがあったんですけれども、実際中身は熱い気持ちを持たれているのも感じました。何より良いものは良い、悪いものは悪いとしっかり意見を述べて下さり、常に一歩先、二歩先にレールを敷いてお話をしてくださる事に信用を持てました。本当に痒い所に手が届くというやり取りで安心しました。

【三輪】買収される目的は?

お客様の声

【杉様】弊社の事業は介護の中でも障害福祉分野において重点的に活動し、経営基盤の構築を進めて参りました。しかし日本が超高齢化社会に向け進んでいる以上、介護業界全体を見ても今後は更に高齢者介護のニーズが高まり、一方では介護事業者の減少傾向を踏まえますと、介護難民と称される方が多く生じることは必然に思えます。そのニーズに応えていこうと動く中で、1から立ち上げ、事業という軌道に乗せるまで進めるのは、すごく時間も労力もかかり大変だと思うんです。
一方ではM&Aのお話をいただく中で、人不足、ノウハウ不足等々の様々な問題があって事業経営が難しくなったという声を聴きます。土屋は色んな業種から色んな人を介護人として育成して育てていく、いわば多種多様な「人がいる」状態、一方では「人がいない、マネジメント方法に困っている」というニーズがある。お互い持っているもの、持っていないもの、お互い助け合いながら補填しあえば事業が継続できる。弊社の企業理念である「小さな声」に耳を傾けようと代表の高浜が掲げる中で、このM&Aという方法を会社は選択しているのだと思います。

【三輪】引継ぎの流れで気を付けていることはありましたか?

【杉様】ノーマルライフは15年以上運営されている中で、開設当初から勤務を続けて下さっている職員もおられ、長期間勤めている方が大半です。
その中で経営者が変わるというのは色んな不安や、なんで?どうして?という気持ちが強くあったと思うんです。
そこに対してM&Aっていうのは僕も当初は吸収というような負のイメージを持っていたので、スタッフさんも恐らくそういう風な印象を持たれているだろうなと推測しました。全てを隠さずに、どういう経緯・目的で、土屋という会社はどの様な考えを持ち、私たちは皆さんと一緒にお仕事をさせて頂こうと思っているかを、かなり時間をかけて説明をしました。

【三輪】そういったご説明があったからこそ、理解していただけて引継ぎがうまくいっているということでしょうか。

【杉様】そうですね。もっと衝突するようなイメージを持って臨みましたが、とにかく皆さんが協力的でしたので、離職者がゼロで本日まで来れたことは本当にありがたいなと思っています。

【三輪】今後の貴社の展望についてお聞かせください。

【杉様】今はまだとにかく引継ぎの段階ですし、私自身も障害分野ではいくらか知識があっても、高齢者介護になると全く畑違いで、また経営も一から勉強しながらに近い形で進んでいる状況です。
地域密着型ということで活動エリアは限られてはいますが、たった4か月でも周りの方が求められている声や、こういう施設があるから助かる、安心する、という声を聴くことが多いので、まずは最低限運営が滞りなく継続できるような基盤固めをしていくつもりです。
今は、1階がデイサービスやグループホームなんですけれども、以前はここに訪問介護も稼働していたと聞いています。
経営の流れで一旦縮小はしましたけれども、そちらを再開し、施設と在宅の両方で地域の方々がよりよい生活が継続できるような選択肢を増やす事が出来たらと思っています。

【三輪】売却を悩まれている方にメッセージをお願いします。

お客様の声

【杉様】私はこれまでに複数回関わらせていただいたので、M&Aってこういうものなんだと理解は出来ましたが、情報がない最初の段階は、M&A=吸収される=新しい会社のやり方や考え方を押し付けられる、今まで頑張ってきたことが全部なくなってしまうのではないか?というような怖さを抱くとよくお聞きします。
決してそうではない企業も数多くあると思いますので、一度お話を聞いてみていただいて、ここはいいなというスタートラインに立って、それがご自身のため、スタッフさんのためであれば進むという風に、困られているならばまずは一歩動いてみるということも大事かと思います。

【三輪】最後に買収を検討されている方へのメッセージもお願いします。

【杉様】一方通行なコミュニケーションになってしまうと、先ほどお話したことと逆に、恐らくスタッフさんからものすごい反発をくらって、その結果もっと大変な労力を費やしてしまう事も想定されます。
当たり前のことですが、スタッフさんであったり利用者さんのお話をしっかり聞いて、焦らずゆっくり会社の理念であったり、考え方を理解してもらえるように努めれば、皆さん協力してくれると思います。速さも必要ですがそれが続けていくために重要なポイントだと実感しております。

株式会社土屋

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