成約事例

お客様の声 Vol.05

【訪問看護】黒字化への道のりを模索の中、本業の後継者が退職希望…
従業員と利用者を守ったM&A成約事例

「こもれび訪問看護ステーション」を運営されていた合同会社えいわの若原社長は、本業とは別に訪問看護を運営されていました。しかし黒字化への道のりはまだまだ長く、試行錯誤されている際に、本業の後継者である息子様より転職をしたいと申し出がございました。本業との両立は難しいと判断をされ、今回譲渡を決断されました。

譲渡までのお気持ち、そして譲渡後のご状況についてお伺いしました。

インタビュアーブティックス株式会社 土居

【土居】介護事業を始められたきっかけは、なんだったのでしょうか?

【若原様】もともと本業が別にあるのですが、大手の協力会社ということもあり仕事を安定してもらえていました。
ですが事業の将来を考えたときに自社で決定して進めるのが難しいという状況もあり、そんな時に新規事業を立ち上げようと考えました。
今後高齢者が増えていくので仕事として伸びしろがあり、たまたま弟が内科医院を開業していたこともあって事業の相乗効果が期待できるのではないかと考え、介護事業を始めました。

お客様の声

【土居】実際に訪問看護を始めて、経営をしていく上で感じられた悩みや課題はございましたか?

【若原様】介護事業をやられている方なら皆さん感じられると思いますが、まず従業員の募集が大変でした。どうやったら看護師が集められるかは課題でしたね。実際会社を設立して半年近く看護師が集まらなかったので、事業をスタートできなかったんです。開店休業状態でしたね。
看護師が集まったのでうまくいくだろうという甘い考えがありましたが、今度は利用者(訪問先)を増やすことができず、苦労しましたね。どのようにして訪問件数を増やすかというのも日々悩んでいました。

お客様の声

【土居】人材の確保は本当に介護事業の課題ですよね。
では、譲渡をする前にご不安に感じられたことはございますか?

【若原様】一番は、いま働いてくださっている従業員の方が気持ちよく働ける先でないといけないなと思っていました。
なので、そのような先が見つかるのかなという不安がありましたね。

【土居】従業員の方のこと以外には何かご不安なことはございましたか?

【若原様】印鑑を変えたり、たくさんの手続きを1つ1つやっている必要があって大変だろうなと考えていました。
ただ、お話を進めていく中で、トップが変わるだけで基本は変わらないんだということがわかったので、安心しました。

また譲渡先の会社の方も自分と同じように「従業員や利用者を大切にする」というような考えをお持ちだったので、うまくいくだろうなと思いました。

【土居】譲渡を決断された理由を教えていただけますか?

【若原様】このまま事業を続けていても黒字化するまでにはかなりの時間がかかるだろうと想定できたこと。
そして、本業のほうでは一緒に働いている後継者の息子が転職を希望していまして、介護事業に注力ができない状況になったためです。

【土居】ブティックスにご依頼をいただいた理由をお教えいただけますでしょうか?

【若原様】ダイレクトメールがスタートではありましたが、M&Aの流れを詳しくお話いただいたり、実際に譲受希望先との面談を複数セッティングいただく中で、従業員を大切にしてくれる会社を紹介してもらえたため、信頼がおけるなと感じ、依頼をさせていただきました。
また、M&Aをするには1年くらいかかるだろうと漠然と思っていたのですが、1年もかからずスムーズに決まったというのも良い意味で期待外れでしたね。

【土居】実際に譲渡のお話をした際の従業員の方の反応はいかがでしたか?

【若原様】私も従業員がどんな反応をするか、とても心配でした。
契約を結ぶ前に従業員に話したいなと思う節も多々ありましたが、混乱を招くのもいけないなと思い、ぐっと我慢しました。
実際、説明会の際に退職を申し出る方もいらっしゃいましたが、譲受先の方との面談や考え方などを見たうえで決めてほしいと伝えました。
また利用者様もいらっしゃるので、いきなりのことでびっくりされていると思うが、情報を整理したうえで正しい判断をしてほしいと伝え、希望があれば個別に面談をしようということになりました。
実際、特に面談をしたいという連絡もなく、退職される方もいなくて安心しました。

お客様の声

【土居】譲渡後はどのようにお過ごしですか?

【若原様】本業のほうで働いていました息子が別のことをしたいということで退職をしまして、息子が行っていた仕事を私がやっています。
なので充実はしていますね。今後のことも考えながらやっています。訪問看護を続けていたら今みたいに考える余裕もなかったと思うので、譲渡するには本当によいタイミングだったかなと思っています。

【土居】本当にタイミングは大切ですね。では最後にこれから譲渡を検討される方にアドバイスがあればお願いします。

【若原様】私自身は従業員の方が継続して働いていただけるかというのが大事だと考えています。
もちろん立ち上げにかかった費用などもあるので譲渡金額も大事かと思いますが、残ってくれる従業員が働きやすい環境を提供できる先が見つかれば、M&Aは従業員や利用者のためになる良い方法の1つだなと感じています。
自身の経営方針に合うかなどを含めて複数社と面談を行うこともできるので、不安な点があれば一度お話をしてみると良いかと思います。

【土居】 本日はありがとうございました。

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