成約事例

お客様の声 Vol.02

【機能訓練デイサービス】他の紹介先との破談、従業員の退職を乗り越え…
譲渡後、利用者倍増で新サービス「自費の脳梗塞専門リハビリ」を開始

1日型デイサービス「アイアイデイサービス」を経営する「株式会社ホウレンソウ」の庄田様は、異業種から参入した介護事業から撤退なさる決断をされました。しかし、取引先を通じて紹介された介護事業者との譲渡交渉が従業員説明会の直後に破談。従業員様の退職で大変なご苦労をされる中で、当社にご相談いただく運びとなりました。「従業員・ご利用者様に安心してほしい」という決意に至る道筋と当時のお気持ちをお話いただきました。

インタビュアーブティックス株式会社 橋本

お客様の声

【橋本】異業種から介護事業に参入されたそうですが、どのようなご苦労がありましたか?

【庄田社長】父から引き継いだ会社の新規事業として、2012年に介護事業への参入を決めました。折が悪く、開業直後に報酬改正があり、その後の5年間は赤字が続きました。立上当初から介護福祉士のみの限定採用や365日営業でサービスを差別化し、新聞広告を打ち自社ケアマネで集客するなど、様々な施策を打ちました。しかし、あまり実を結びませんでした。最初から100坪という広いキャパシティでの運営も大きな負担でしたね。

お客様の声


【橋本】一方で譲渡前には単月黒字を達成された月もあったと伺っています。自社での運営ではなく、M&Aを検討されたきっかけはなんでしたか?

【庄田社長】2016年、取引先にM&Aを相談したところ、2社の介護事業者を紹介いただきました。1社とは譲渡契約直前までお話が進んだのですが、従業員説明会の直後にお話が流れることになりました。自社で運営を続けることも考えたのですが、将来のこと、特に利用者様・従業員のことを考えるとやはり「プロの介護事業者」に任せるべきだと再度、決心しました。
とは言え、先行きの不安から従業員が数名退職したこともあり、譲渡先を探すことはより困難な状況でした。政府系の仲介機関にも相談をしていたのですが、事業規模・業績の問題もあり、紹介には至りませんでした。

【橋本】再度のM&Aの検討で弊社を選んでいただけた理由はございますか?

【庄田社長】M&Aの世界は個人ブローカーのような業者が多く、信頼できる会社が少ない印象がありました。その点でブティックスさんは費用体系が明朗で契約時の書類・フローがしっかりしていました。言い方は悪いですが「うさんくささの無さ」が決め手になったかと思います(笑)
逆に手数料が高額で大規模な案件しか扱わない大手の仲介会社も多く、敷居が高い印象もありました。ブティックスさんは、介護・医療業界「専業」の仲介会社で実績が豊富なので、候補の会社をすぐに紹介してくれそうな点も好感でしたね。

【橋本】ありがとうございます!実際1か月以内に3社ご紹介でき、庄田様が驚かれていたことを覚えております(笑)

【庄田社長】橋本さんのスピード感が本当に良かったですね。レスポンス・回答がとにかく早い。相談しやすい雰囲気もあったし、譲渡契約の直前まで途中経過を丁寧に報告してくれました。
実は再依頼ということもあり、個人のM&Aコンサルにセカンドオピニオンを依頼していましたが、結局ほとんど使わずじまいでしたね。

【橋本】短期間にM&Aを一からやり直す形となり、ご負担があったかと思います。2度目のM&Aでのご心中はいかがでしたか?

【庄田社長】デューデリジェンスや引継ぎ期間は大変でしたが、応援人員の派遣等のバックアップや後任の施設長さんとの顔合わせもあって、安心感を持って進められました。最初から希望していた、利用者の引継ぎ・スタッフの待遇を維持した継続雇用・設備まるごとの引き受けという条件が通り、実行日には肩の荷が降りた気持ちでほっとしました。途中、賃貸契約の更改で不動産会社との交渉が難航した時は苦労しましたが、橋本さんのサポートもあり何とか乗り切ることができました。

お客様の声

【橋本】本日は株式会社ウェルネスフロンティアの岡本社長にもお越しいただいております。岡本社長としては今回のM&A、いかがでしたか?

【岡本社長】弊社で展開しているフィットネスとリハビリ型デイサービスの事業所が板橋と光が丘にあり、「アイアイデイサービス」様はちょうど中間に位置していました。資料を拝見した段階からシナジーを発揮できるという確信がありました。おかげさまで譲受後も順調に利用者様が増加し、2019年12月には、施設内に併設する形で「ジョイリハNEXT」という自費サービスの脳梗塞専門リハビリサービスを開業しました。


【橋本】岡本社長として引継ぎで感じた点や工夫した点はございましたか?

【岡本社長】譲渡前に管理体制の整備や監査対応が適切にされていたので、後顧の憂いなく引継ぎができました。工夫した点としては、勤務体制を一定期間は据え置き、慎重に社内システムを導入するなど、現場の混乱を最小限に抑えました。また、後任の施設長に地方で1日型デイサービスの管理者をしていた、施設の立ち上げ経験者を呼び戻すなど、現場のエース級の人材を投入しました。引継ぎ期間も弊社側で採用した人員を派遣するなど、スムーズな運営の維持に徹しましたね。

【橋本】運営が好調とのことですが、どういった点で最もシナジーを発揮されていますか?

【岡本社長】弊社のサービスラインに「短時間リハビリデイ」「フィットネス」があるので、そこに「アイアイデイサービス」様のような「1日型の通常規模デイサービス」があることで、利用者様の選択肢がぐっと広がることです。利用者様の身体状況に応じて施設の使い分けができますし、ケアマネさんの立場でも提案がしやすいことから、新規獲得にも繋がっています。

お客様の声

【橋本】庄田社長は譲渡後の事業経営に変化はございましたか?

【庄田社長】不採算事業をスムーズに手放せたので、他の事業に注力することができ、経営資源を新しい分野に素早く振り向けることができました。お陰様で会社としても、現在は安定的な成長をしております。


【橋本】最後に、お二人からM&Aに対するアドバイスがあれば、是非お願いします。

【庄田社長】M&Aをする中で複数の候補社が選択肢にあることは重要かと思います。売手の立場からすると、相見積もりができるので条件の交渉もしやすいし、比較検討する中で適切な譲渡先を選べます。譲渡対価だけでなく、リハビリに注力していた「アイアイデイサービス」とシナジーが見込める、ウェルネスフロンティアさんという譲渡先に出会えたのもこれが大きかったですね。一度M&Aを相対取引や他の仲介会社で失敗しても、特定業界に知見がある仲介会社への相談を躊躇せず、もっと気軽にすれば良かったと思います。

【岡本社長】やり取りのレスポンス・資料共有等のスムーズさが成否の秘訣だと思います。
企業規模の違いから、譲渡先企業の方はどうしても社内の法務チェックが厳格だったり、意思決定に多くの時間が掛かります。M&A経験のない売手様の場合は、専門家からのサポートがあった方が上手くいくケースが多いのかもしれません。

【橋本】色々な苦労を乗り越えた庄田様の強い決意に報いることができ、私自身も安心しております。お二方とも本日はありがとうございました。

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