【住宅型有料老人ホーム】戦略的撤退は、前進の選択。法人をより強く引き締めるための事業譲渡
特養を主体とする社会福祉法人の公益事業の一貫として、「住宅型有料老人ホーム」などの介護事業を運営されていた与那城様。前理事長から事業を譲り受けた当初から赤字が続いていた「住宅型有料老人ホーム」の立て直しを図るため、戦略的にM&Aを活用されました。ご自身も「戦略的撤退」と表現された今回の事業譲渡について、与那城様にお話を伺いました。
インタビュアーブティックス株式会社 田中
今回のM&Aで住宅型有料老人ホームを事業譲渡されましたが、その事業について聞かせていただけますか?
私はもともとコンサルティングでホテルや飲食関係・不動産等、さまざまな形態の企業を支援していました。当初は前理事長から法人の資金繰りに関する相談を中心に受けていましたが、その中で「住宅型有料老人ホーム」が赤字の大きな原因であることを明らかにしました。問題解決に向けてさまざまな提案を前理事長に行う中で、法人のスタッフや入居者を守るため、その前理事長からの依頼もあり、私が理事長として法人経営を引き継ぐことになりました。
事業を運営していく中で、課題や悩みはありましたか?
社福の本部がある沖縄市とうるま市にある「住宅型有料老人ホーム」は物理的に離れていたこともあり、私が理事長を拝命する以前から、両拠点のスタッフ間で情報交換や人的交流が滞っていました。状況を変えるべく、長期的には譲渡の可能性を探りながら、管理者の変更を行い、住宅型の状況把握や現場への訪問による改善指導にも取り組みました。

(施設内の様子)
ちょうどコロナ禍が重なり、法人本部が運営する特養やデイサービスの稼働率が低下した状態が続き、経営に大きな影響を与えていました。「住宅型」の問題は一つのきっかけではありますが、法人全体を引き受けるのも難しい状況でした。その中で、住宅型とデイサービスが同一建物にあることによる15%減算の影響も大きかったので、私はデイサービスの閉鎖と訪問介護事業の提案をしました。しかし、当時の理事会では否決され、やむなく現行体制を続けるしか策がありませんでした。

(施設内の様子)
また、経営を圧迫していた賃料の減額交渉も前途多難でした。設立当初から、介護保険収入では賄えない高額な賃貸料が負担となっており、建物オーナーとの調整交渉には相応の時間を要しました。前理事長や理事の皆さんと建物オーナーとの確執が残っていたため、まずは建物オーナーとの信頼関係づくりから始まり、減額調整・交渉を始めました。途中、建物オーナーがご逝去されるなど、交渉が停滞する時期もありましたが、間に入ってくださった代理の方にも事情を考慮していただきながら、ようやく譲渡へと踏み出すことができました。
M&Aを決めたことで賃料交渉も良い方向に動き始めたとのことですね。当センターにM&Aを任せていただいた理由は何だったのでしょうか?
ホームページでブティックスさんについて調べ、会社概要や事業内容が非常にしっかりしており、信頼できる企業だと感じました。さらに、藤本さん(弊社アドバイザー)が直接お電話をくださり、「現地でお会いしましょう」ということで、実際に沖縄まで足を運んでいただきました。その誠実な対応とスピード感に強い安心感を覚え、現地でお会いした時点で「ブティックスさんにお願いしよう」と決めました。即断でしたね。
即断だったのですね!他のM&A仲介会社からもご連絡はありませんでしたか?
アプローチをいただいた会社はいくつかありましたが、藤本さんの場合は、連絡をいただいてからすぐに沖縄まで来てくださり、その行動力とスピード感から安心してお任せできると感じました。書面やメールでアプローチがあっても、会うまでには至らない会社が多かったです。
弊社は全国のM&Aをお手伝いさせていただいておりますので、そういっていただけて良かったです。
今回の買い手様に決められた決め手は何だったのでしょうか?
藤本さんのお力添えもあり、候補企業を素早く4社ほど挙げていただき、皆さまと実際に現地で面談する機会をいただきました。建物の見学では、こちらから施設の状況や運営方針を説明し、買い手候補の皆さまからもお話を伺うことができました。
そのなかで、今回の買い手様は特に相性が良いと感じました。フィーリングが合ったことに加え、すでに沖縄で事業展開されている点や、複数拠点での運営実績があることから、安心してお任せできると早い段階で心が決まりました。

(施設内の様子)
実際に譲渡をされて、いかがでしょうか。
一番大きいのは、精神的に楽になったことです。譲渡からまだ2ヶ月ほどしか経っていませんが、赤字事業が整理されたことの安堵感もあり、気分的にも少し落ち着きました。また、ずっと急務だと感じていた法人全体の立て直しにようやく着手できていることも、私にとっては嬉しいことです。
譲渡後も買い手様とは電話やメールでやり取りを続けており、今後の事業展開について意見交換をしながら、より良い形を一緒に模索しているところです。
譲渡後も買い手様との良好な関係が続いているとのこと良かったです。
弊社アドバイザー(藤本)の対応はいかがでしたか?
素晴らしかったです。初回の面談からスケジュール調整、そして全体の進め方まで、とにかくスピーディーで分かりやすく、私としては非常に進めやすいと感じました。こちらの状況を理解したうえで、必要な対応を的確に行っていただけたので、安心してお任せすることができました。
そう言っていただけてありがたいです。与那城様と同じようにM&Aに悩まれている介護事業者の皆様へ一言お願いできますでしょうか。
各法人さんが抱えている課題はさまざまだと思いますが、もし選択肢としてM&Aを検討できる状況であれば、経験豊富なM&A仲介会社に相談してみることをお勧めします。私自身の経験から言えば、ブティックスさんを推薦します。遠方にもかかわらず、沖縄まで直接足を運んでくださり、こちらの要望を丁寧に聞き取ったうえで、それを踏まえて最適な譲渡先を選定していただきました。介護業界で候補先企業のバリエーションが非常に豊富なところもブティックスさんならではの強みだと思います。
ありがとうございます。買い手候補企業が多いことはM&Aを成功させるポイントのひとつになりますよね。
そうですね、そういった意味でも、まずはブティックスさんに相談してみることをお勧めします。
M&Aは、最終的に事業を譲渡先へ引き継ぐことが前提になりますので、経営者にとっては事業規模が縮小するという側面もあると思います。しかし、私自身の経験から言えば、戦略的に撤退することで法人全体を引き締め直し、より良い状態で再スタートを切るためにM&Aは有効な手段だと強く感じました。
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