買い手企業ご紹介

買い手企業ご紹介 Vol.02


株式会社揚工舎を経営される伊藤様。揚工舎様はこれまで21社の譲受を経験され、譲受先の企業様の思いを大切にしながら統合することで事業拡大を実現されています。M&Aの目的や譲受時に心掛けていること等をお伺いしました。

インタビュアーブティックス株式会社 三輪

お客様の声

【三輪】まずは会社のご紹介をお願いいたします。

【伊藤様】平成15年に板橋のデイサービスからスタートした会社です。平成22年から有料老人ホームに参入し、今に至っております。

デイサービスが東京・神奈川で13か所、有料老人ホームが東京・神奈川・千葉・埼玉で14か所、その他に介護資格取得のスクール、人材派遣、人材紹介等も行っております。我々が今運営している有料老人ホームは、全てM&Aによって取得したものです。

同じ事業ではありますが、皆バラバラのバックグラウンドをもっていた企業の集合体です。単体で運営されていた個々の施設を、それぞれの思いを大切にしながらまとめてきました。その統合方法が大きなノウハウのひとつになっていると思っております。

お客様の声

【三輪】介護事業をスタートされたきっかけを教えていただけますでしょうか。

【伊藤様】会社の生い立ちとしては、元々理学療法士として勤務しており、その時に患者さんに対してこうしたら喜ばれた、こうすればもっと喜んでもらえるだろうという事を具体的な形にしたいと思ったというのが設立のきっかけです。
有料老人ホームにつきましても、その考え方、あるいはリハビリのノウハウを軸にバラバラであった施設の運営体系をまとめ上げていく事に注力しており、これからも更により多くの皆様に喜んでいただけるような施設を展開していければと考えております。

【三輪】設立されてから複数回譲受をされていらっしゃいますが、その目的を教えていただけますか。

【伊藤様】これまで21社ほど譲り受けてきましたが、目的は経営上ではスケールメリットによるコスト削減、ノウハウの共有です。
対利用者様に対しては、事業をスタートして自分が実現したいと思っていた事が現実になり、目の前の利用者さんが喜ぶ姿を見て、「より多くの方に我々の価値観を伝えて喜んでいただきたい。」と感じました。今後もその思いを持ってさらに展開していきたいと考えております。

【三輪】M&Aについては以前からされていたという事ですが、弊社のことを知っていただけたきっかけは何でしょうか?

【伊藤様】人を介して御社を紹介していただいたのがきっかけです。

【三輪】幅広い業種の企業を21社譲受されてきたとのことですが、引き継ぎなどで気を付けているポイントはございますか?

【伊藤様】基本的には私が直接出向いて自分の口から職員達や利用者様に会社設立の想いや今までの買収の話など思っていることを率直に伝えることを第一にしております。
また、譲受先の従業員の方々にストレスがかからないように、今までと大きく環境を変えないことを意識しております。
オーナーや従業員の雇用は継続が基本という事もあり、人間関係を大切にしております。現場に顔を出したり、会社の様々な行事や会議、研修を通して実際に会って話をしたり、関係を深めていく事が基本だと思っています。

【三輪】譲り受けの期間はどれくらいでしょうか?

【伊藤様】ある程度のスピード感は欲しいと思っています。あまり長期間に渡るものは、ブレイクする可能性が高いので考えていないです。また、譲り受けの方法は、事業譲渡、株式譲渡どちらでも相手先の状況に応じて可能です。事業譲渡では間に合わず、株式譲渡で行うときは1.5から2か月あれば問題ありません。期間や方法はケースバイケースで柔軟に変更していますね。

【三輪】譲り受けすることで想定される相乗効果について教えてください。

【伊藤様】我々がこれまで培ってきた介護業の経営ノウハウを提供し、経営の改善を図ります。
当社が譲受する企業で多いのは経営や運営面の立て直しが必要な企業です。経営が上手くいっていない理由としては、空室が多かったり適切な人員配置がされていなかったりと、本部が現場の現状をしっかりと把握していない事が多いように見受けられます。
我々が入ることで入居率やスタッフの配置などを見直し、ノウハウの提供を行うことで積極的に経営の改善をしていきます。

【三輪】今後のご展開をお願いします。

【伊藤様】我々の成長のエンジンはM&Aです。これからも今まで通りの方針で、いい案件を掘り起こして、グループ全体として一緒に繁栄していきたいと考えております。

お客様の声

【三輪】今後、売却を検討されている企業様へのメッセージをお願いいたします。

【伊藤様】昔の考え方でいうと身売りというイメージや、職員の皆様にとっては新しく入ってこられて荒らされるのではと不安を持つかもしれませんが、今M&Aは経営者の後継者問題などを解決する手段の一つとして一般的になっております。皆様のやっておられたことを引き継いで一緒に歩んでいこうという風になっております。
まずは話をテーブルに上げていただき、判断いただければと思っております。

【三輪】これからは買収を検討されている企業様も増えておりますので、買収検討中の企業様へもメッセージやアドバイスをお願いいたします。

【伊藤様】M&A全般の話でいえば、7~8割が失敗すると言われています。数字を見て利益など積み上げられていいなと思って飛びつく気持ちもわかるのですが、介護業というサービスのM&Aは人間関係が非常に重要であり、利用者さんとの人間関係・譲渡する側と譲受する側の人間関係が一つでも崩れると上手くいきません。
いい面ばかりではなく、非常にリスクもあると理解の上で進めていただきたいと思います。

株式会社揚工舎

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