2023年3月29日
人材

人が足りない!定着しない!介護業界の人手不足問題にはどう向き合うべき?

人が足りない!定着しない!介護業界の人手不足問題にはどう向き合うべき?

あらゆる企業で人手不足が常態化する昨今、とりわけ介護業界において、その深刻さは顕著です。離職率の上昇、採用難によって人材を形成する組織体制は手薄となり、結果、提供するサービスのクオリティにも影響及ぼし、経営状態の悪化まで招いてしてしまう施設や運営会社はしばしば見受けられます。

核家族化が進んだことだけでなく、高齢化社会の波も加速し、介護依頼の需要が高まるなか、現場で対応できる人数が少なすぎる状況は一刻も早く解消すべき問題です。
と、頭では理解しつつも実際にどのようなアプローチが有効なのか、悩める経営者の方々は今日、多くいらっしゃいます。以下、そうした現状、すなわち介護業界の人手不足問題を打開するための理由(原因分析)と対策について解説します。ぜひ、ヒントにしていただければ幸いです。

介護業界で人手が足りなくなる理由

介護業界で人手が足りなくなる理由

介護業界で人手不足が起きやすい原因は主に次の要素が挙げられます。

  • 少子高齢化
  • ネガティブなイメージ
  • 低い給与水準

それぞれ簡単に説明します。

▶より詳しく知りたい方へ:介護業界が人手不足に陥る原因

少子高齢化

俗に2025年問題といわれている超高齢化社会への懸念。具体的には日本の人口約1億2,000万人に対して、75歳以上が2,000万人以上になるのではないかと指摘されています。現在進行形で着々とその状況へと近づいているなか、介護業界がダイレクトに人手不足の問題を被る(被っている)ことは容易に頷けるはずです。ただでさえアンバランスな需給であるにもかかわらず、介護従事者の負担が増える一方であれば当然、離職率にも影響します。さらには、少子化問題。日本の出生数は年々減少傾向にあり、歯止めがかからないまま今後もさらに加速していくのが大方の見解です。介護を必要とする高齢者が増え続けているなかで、介護業界で働く世代の人口が減る皮肉。この悪循環によって、図らずもより過酷な環境が作られる恐れがあります。

ネガティブなイメージ

介護業界に対してネガティブなイメージを持つ方は一定数いらっしゃいます。これは世間が与える印象も大きいでしょう。キツイ、汚い、危険のいわゆる『3K』の要素をいたずらに煽るメディアは確かにみられます。そうした負の風評が気付けば各所で浸透し、パブリックイメージにまで定着した結果、介護業界への就職に不安を覚え入社に躊躇する求職者が出てくるのは、もはや必然のことなのかもしれません。もちろん、介護の仕事を行ううえで肉体的・精神的に負荷の掛かる場面は訪れます。が、そこだけが切り取られることが多いのも事実です。だからこそ、現状の人手不足問題を打開するために、施設や運営会社は外に向けてポジティブな側面をしっかりと打ち出し訴求する必要があります。

低い給与水準

厚生労働省の調査によると、介護職の推定平均年収は331万円です。また、国家資格である介護福祉士は395万円、日中勤務が基本の通所介護事業所では353万円、夜勤業務への手当が付く特別養護老人ホームの場合は434万円と発表されています。
参照元:令和2年度介護従事者処遇等調査結果

なお、国税庁が実施した調査によると、日本人の平均年収は433万円です。
参照元:令和2年分民間給与実態統計調査

上記を踏まえて、やはり割に合う報酬を得られなければ、そこから人が離れるのは必然といえるでしょう。そして、その最たる例として、介護業界は挙げられやすい傾向にあります。“やりがい搾取”などという言葉も見聞きしますが、雇用する側は従業員に対して、形に反映されない漠然とした励ましや意欲喚起だけで手懐けるのはさすがに限界があることをしっかり自覚する必要がありそうです。

人手不足問題の解消に向けて推奨したい対策

人手不足問題の解消に向けて推奨したい対策

以下、紹介する人手不足問題の解消に向けた対策は、介護業界でも十分に適用できるものと考えます(むしろ、いずれも親和性の高い取り組みだと考えます)。

  • 教育への注力
  • 求人広告の活用
  • DXの導入

▶より詳しく知りたい方へ:介護業界の人手不足に対する解決策

教育への注力

資格取得への支援も含めた教育への注力は、限られた人員のなかで戦力を最大化するためには、必須といっても過言ではありません。スキルだけでなく成長への向上心も養えれば、長く勤めてくれる期待が持てるでしょう。もちろん、業務上での成果やキャリアの飛躍に対しては、報酬面で誠実に応えていくことが求められます。そうやってモチベーションをうまくコントロールできれば、たとえ人手不足で組織に穴が生じたとしても、きっと効率よく埋められるはずです。

求人広告の活用

介護業界においても、人手不足にお悩みなら求人広告の活用は有効です。そのうえで大切なのは、採用ターゲットに合わせたサービスを選ぶこと。アルバイト、契約社員、正社員といった雇用形態一つをとっても求職者の行動特性は異なります。また、有資格者や経験者を望んでいるにもかかわらず、間違ったアプローチをしてしまえば、たとえ応募がきたとしても果たして採用につなげられるかは甚だ疑わしいところです。

なお、上述のように経験者採用を望む場合、求人広告のサービスには「バイトルPRO」をおすすめします。たとえば、介護福祉士の資格をお持ちの方などに対しても有効です。適切な訴求が期待できるでしょう。

DXの導入

業務範囲が広い介護業界のお仕事ですが、DXの導入で効率化できる部分は少なからずあります。たとえば、ペーパーレス化だけでも大幅な工数削除につながるはずです。従業員がこれまで事務的な作業に費やしていた時間を介護サービスに注力できれば、相乗的に労働環境の改善が図れるでしょう。その結果、離職率の低下にもつながるかもしれません。

また、採用においても同様にDXは有効です。加えて、導入ハードルが以前に比べて下がっている点も大きいでしょう。これまで資金・運用面において導入が難しいと判断されていた中小企業にとっては、手軽に即座に使えるようになっています。そうしたなか、数多あるサービスのなかで特におすすめしたいのが、AI・RPAを活用した「コボット」です。ぜひ、導入を検討してみてください。

まとめ

まとめ

介護業界での人手不足は確かに深刻な問題である一方で、改善を図れる打ち手もきちんと存在します。求人広告の掲載やDXの導入などはまさにそう。これまで本腰を入れてこなかったのであれば、改善の余地は少なからずあるものと思われます。いずれにしても、業界の状況を悲観するだけでなく、何かしらアクションを起こすことが大事です。結果、状況が好転するきっかけになる可能性は大いにあり得ます。

介護業界の人手不足問題について、より詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてお読みください。
介護業界の人手不足がやばい!?原因や解決策を交えて解説

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